2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとしずく。その38

小学五〜六年同窓のクラス会の幹事の端くれに名を連ねた。遡ること半世紀、昭和28年4月から30年3月までという時代。その期間は僕たちにとって、70余年の中の僅か2年間でしかない。だが紐解くと、その2年間が侮れない。交々話題のるつぼであった。 例え…

ひとしずく。その37

最近「ペロリ菌」というのが流行っているらしい。この病気「自己絶対主義的傾向に陥り、重症化すると国をも危うくする」─とかって、恐っ。 最近の発症者は、籾井さん、百田さん、長谷川さん、本田内閣官房参与、衛藤首相補佐官、森元総理…などなど。皆さん思…

ひとしずく。その36

二年に一度の五輪のたび、僕が不快に思うことがある。それは新聞やテレビの戦前に流す記事や番組。「彼は絶好調で金にまっしぐら」とか「彼女の金は確定的」とか、何一つ責任を負わない連中が、ヘロヘロ言って退ける。 スキー・ジャンプ団体戦の前は特に酷か…

ひとしずく。その35

大雪が明けた公園を見て少々驚いた。雪だるまが無いばかりか、子どもたちの足跡一つ無い。はて嘆かわしや、ここまでとは! 僕たちが子どもの頃は、雪と見ればポチみたいにハシャギ回った。雪が無くても、寒かろうが暑かろうが、野人の如くに駆け巡った。女の…

ひとしずく。その34

先日、デジカメとケイタイを拾った。妻は運転免許証を拾った。デジカメとケイタイは交番に届け、免許証は僕も一緒になって保持者の自宅を探し当て、直接本人に届けた。 それより先、やはり自宅周辺でむっくりした財布を拾った。中には現金17万円とデパートの…

ひとしずく。その33

早朝の散歩時から降り出した雪は、今も舞っている。東京大田区「矢口の渡」付近で少年期を過ごした僕は、その大半を野球に明け暮れた。その時の仲間が集まって、六十年前の珍事万事を笑い合おうという会合が今晩予定されていたが、この雪で延期となった。だ…

ひとしずく。その32

僕らの仲人さんが亡くなり、そのお別れ会に出た。小さなホールの中央に故人が素顔で横たわり、坊さんも、お経も、線香も、蝋燭も無く、僕が遺言として書き残してある「エンディングのやり方」そのまま。「やっぱりこれだよ」と、僕は改めて思ったですな。そ…