ひとしずく。その51

 これまでは、何かと言えば「9条、9条」で、まったく鬱陶しかったけど、どうやら安倍さんのおかげで、やっと「戦争が出来る国」になれそうです。あと一息ですよね。
 いや、お見事。安倍さんの演出力は巧みでした。「こっちのドアはいつでも開けてあります」とか言いながら、上手に中国・韓国との緊張関係を増大させ、萎えていた国民の闘争心を覚醒させたのですから大殊勲です。
「子どもだましの法制懇」と言われようと、それを作った演出力もまた見事でした。法制局長官(先ごろ病気退任)をはじめ、NHK会長、同じく経営委員のお二方…。黄金の手口ですよね。
 問題は国会ですが、公明党には「聞く耳持ってます」と言っておけば、ポチのようには尾は振らないけど、最終的には渋々のポーズを作りながら付いて来るでしょうから、まあ心配ない。他の野党も、一部を除けば定見の無いボロボロ党ばかりだから、これまた心配ない。「徴兵制まで行き着くかも」とかって、安倍さんの勇気を心配しているかつての自民重鎮、加藤さん、古賀さん、河野さんなんかは、最早過去の人だから心配ないし…。
 しかしまあ、今回の憲法解釈変更に関する「安倍事件」では、何と言っても一番貢献したのは国民ですよね。走りまくる安倍さんを50%以上の人が支持し、安倍さんの力を三倍増ぐらいにさせたんですから。この際、われらが安倍さんを支持してくれた50%超の国民の皆さんに、勲一等たる「国民栄誉賞」を授与すべきではないでしょうか?
 そこで今日のひとしずく
『ときにベンサムも騙される』