これでおしまい

 勝手気ままなごった煮日記。とろとろ綴って来たけれど、目的は、わが二人の娘に「おまえたちのおやじって、こんなことを考えて、こんなヘマをやり、せいぜいがこの程度の人生だったのだよ」と、そこらを伝えることだった。そして、それはそこそこ伝わったと思う。依って、ヘマもほどほどがよいだろうから、これでおしまい。
 まあ、書こうと思えば書けることは幾らでもある。友人に触れるだけでも、クラボウの社長だった丹羽君のこと、日本評論社会長の林君のこと、演出家の雁坂彰先生のこと、日本児童文芸家協会の人たちのこと、菅原靖画伯のこと。尋常じゃない人たちだから、思い起こすまでもなくスラスラ書ける。
 でもね、どなたが読んでくれているか知らないが、こんな〝勝手文〟を「うっかり開いたがために読まされるハメになった人たち」のことを考えると、継続は罪かも知れぬ。電波の冒涜かも知れぬ。だからここまで。読んで下さった方には、謝罪も含めて、ここに感謝申し上げます。
                                        かねこたかし